-総評-
"BF的"なゲームをやりたければ、他に選択肢がないという意味でプレイする価値はある。
ただし、最低なアンロックシステムと付き合う忍耐力があればの話だが。
他にも多くの問題を抱えていて、いくつかは今後も改善されないだろう。
-分隊について-
分隊システムはベータにくらべて大幅な改善が見られるが、分隊長が空気過ぎる。
おそらく分隊指示は出した分隊長本人以外は気づいていない。
さらに、分隊指示はスポットは同じQキーで行うため、使い分けが出来ずに誤指示が多発する。
分隊規模が4人というのも少なすぎる。
また、拠点間の位置が全体的に近すぎて、分隊員で湧いてまとまって行動する、という伝統のスタイルが薄まっている。スプリントゲージがないのもあって近くの拠点から湧いて走ってもそう大差ないのだ。
結果、分隊全員が思い思いの場所で戦っていることが多い。
こうなると裏取りに走った分隊長のフォローに死ぬまで向かえないため、分隊行動が成立しない。
フレンドとボイスチャットでやっているとき意外に分隊行動が成立するのは、ミラクル。という状況だ。
-マップについて-
進行ルートが少なく、単調なものが多いのが残念。
裏取りがほぼ成立しないマップでは、初動でほぼ決まるため、残り時間を消化するだけのダルい戦闘になりやすい。
-アンロックについて-
アンロックシステムは、ゲーム史上最悪の出来だろう。
FPSを根本的に勘違いした作りで、只々、ゲームをストレスフルなものにしている。
各兵科を特徴付ける装備がロックされた状態で始まるため、戦力未満の兵士を大量に生み出している(蘇生キットのないAssault/リペアツールのないEng/フレアのない航空機.....etc)。
さらに、今回は強力な装備がアンロックになっており、後発のプレイヤーはある程度のアンロックを済ませるまでカモられ続けなければならない。
特に航空兵器は顕著で、フレアをとるまでは飛び立って間もなく打ち落とされる事が延々続き、それが終わると誘導ミサイルを取るまで敵航空にカモられ続けるという苦行が待っている。
この傾向はリリースから日がたつほど顕著になるので、後発は今以上にきつい。
加えて、今回のアンロックシステムの弊害は、OOの装備がほしいから、という理由で戦況に沿わない兵科で出撃するプレイヤーを大量に生んでいる事である。
現在、レベルの低いゲームが多いのはここに原因がある。
-ガジェットについて-
ガジェット装備スロットの配置デザインが良くない。
救急箱・弾薬箱・リペアツールはいかなる場合でも持てるように、装備スロットを占有しない仕様にすべきだろう。
また同一の各種スコープを武器ごとにアンロックさせるのは嫌がらせとしか思えない。
-ゲームの動作について-
ゲーム自体の動作については、リリース直後はクライアントがクラッシュするというケースが非常に多かったようだが、パッチが当たり改善された模様。
サーバー不安定に関しても同様で、ラグは解消されてきた。
ただし、2ch本スレ・くだ質を見る限り、未だ多くの問題を抱えているようだ。
-BF3の今後-
”アンロック作業”が終わった後のBF3のゲーム性というものを、製作者が考えていない印象を受けるので、BF3の未来が明るいものになるとはどうも思えない。
プレイヤーの多くがアンロックし終わった後に、新アンロック込みの拡張パックを出して延命をする、といったトコロだろうか。
時間がたってプレイヤーのアンロックが進めば、戦略にも目が向いてくるだろうし、そこからやっとゲームらしいゲームにはなるかもしれない。
期待できるのはそれくらいだろうか。
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