富士山登山④二日目 下り:御殿場ルート

下りは、御殿場ルートです。

最も標高差が大きく、距離も長いルート。
その分、混雑は少ないとか。7:00過ぎに山頂を出発です。

 

昨夜は暗くて見えなかった8-9合目あたり。
8合目あたりから、結構急なんです。



それでも富士山は道がよく整備されており、登る標高に比して体力的な消耗は少ないんじゃないかと思います。
足取り軽く下山です。





雲間から差した陽光が、下の雲を照らしています。
地上では見れない光景です。



もと山荘、でしょうか。
昔は頂上にもあったらしいですが、閉めてしまったそう。



眼下にポツポツと山荘が見えます。
朝ごはんをまだ食べていないので、お腹すいたー!



7合目だったかな? で朝ごはんです。
山荘でもらったお弁当を一緒につまみながらうどんを頂きます。
温かいものが最高に美味しい!



7合目を過ぎると、チラホラと草木の姿が戻ってきました。
雲も心なしか近く感じます。



7合目を少し降りると、御殿場ルート名物「大砂走り」!
くるぶしくらいまである、柔らかい砂利道が続く道です。


下りは膝に負担がかかリますが、砂がクッションの役目を果たしてくれるので、足に優しかったように思えます。
ただし、砂が深いのでゲイターをつけていないと、靴に砂が入ってまともに歩けません。
この御殿場ルートと須走ルートの大砂走りを計画される方は、必ず持って行きましょう。

ひゃっほう! 


「Hey! come on!」とか「Catch me up!」みたいなノリノリの外人さん2人に会うことが出来ましたw

動画は大砂走りの入り口なので、まだ大きめな石が目立ちますが、暫く進むと姿を消します。

登りは、じりじりと水滴が岩を穿つが如く進んでいたので、走って降りることのできる大砂走りはかなりの爽快感があります!
このあとも、結構長い間小走りで下り続けましたw

暫く進むと、霧が出てきました。
山肌を滑る霧の中を進みます。



7合目も過ぎたのでこの辺りから気温が上がり始めます。
大砂走りで走ったこともあり暑いくらいになってきました。
上着をバックパックに詰めて歩を進めます。




下りるにつれ、木々が戻ってくると思っていたのですが、この御殿場ルート。
なんとほぼ5合目登山口まで、ずっとこんな感じです!



晴れているとまた別の風景があるのかもしれませんが、景色の変化には乏しいルートでした。
ここは好みが分かれるかもしれませんね。

個人的には深い霧の中、延々と続くモノクロの世界を歩き続けるというのは、これで風情のあるものでした。

また暫く歩くと、ちらほらと草花の姿が戻ってきました。
後に御殿場ルートの登山口で見たところによると、自然のものではなく緑化運動が進められているようです。
50年後には、この風景も変わっているかもしれません。




延々と数時間、歩き続けます。

遠くに看板? 
近寄ってみると、「登山口まであと少し!」的なおみやげ屋の看板でした。




このルートは走りやすいこともあり、トレイルラン(山野を走る競技)の方々をよく見かけました。
いやはや、歩きゆくことさえ大変なのに、すごい体力です。

人とすれ違う事が多くなると、登山口が近いサインです。
これから登る方々にエールを送ります。とくにちびっ子頑張れ!

霧が出ていたので、見通しが効かなかったのですが急に視界が開け、登山口は近くか?!



ヤッター、ついたぞー!!



下山時刻は、11:30頃。
頂上から4時間半ほどです。
大砂走りのおかげで、普通の登山道を行くより早いのかな?という気がします。


登山バスが来るまで、一時間ほど。ストレッチやウロウロして待ちます。
登山者数が少ない登山口だからか、世界遺産 富士山入り口!て感じはあまりしませんw

ヤマノススメ~。



工事現場とかに置く赤いコーン、富士山バージョン。


STOP! Bullet Climbing (弾丸登山はやめよう!)



ほどなくバスが来て再び、御殿場駅へ。
自衛隊さんのジープとすれ違ったりしながら、帰路へつきました。


やったぜ!




若いころ富士の美しい稜線を見て、世界中に「こんな美しいものが、お前の国にあるかい?」と言いたくなった思い出がある。
その頃を振り返ると、山頂に立つまで随分経ってしまったけれど。

”いつか”、と思っていた富士山に登れてよかった!
送信者 20140828_富士登山



おまけ
山から戻ったペットボトル達。スリム~





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