富士山登山③二日目 山頂へ、ご来光登山

日付が変わって、深夜一時。
ストレッチをして体をほぐし、出発に備えます。

雲はだいぶ去り、空には星が拝めるほどに天候が回復してきました。

此処から先、登り出したら途中で降りることは大変な苦労を伴います。
とどまる、あるいは下山する最後の選択地点です。自分の体調としっかり相談して、進退を決めましょう。






山小屋では大抵、朝ごはんをお弁当にして渡してくれると思いますが、ここで注意。
お弁当を平らげるのは、少し待ったほうがいいかもしれません。

ここから上の登山道は、ご来光登山に向かう人で大渋滞。
2時間程、身動きがとれなくなります。
9合目から上は山小屋もないので、トイレに行くことが出来ません。
登山道と下山道は別々に設定されているので、どうしても途中で引き返すという場合は、今来た登山道を無理やり下ることになります。

個人的には、前日の夕食をしっかり取り、朝は軽い水分補給や口に入れるのはおやつ程度にしておくことをオススメします。
朝食は、ご来光後かその後にしましょう。
モチロン、早めに起きて山小屋で用は済ませてから出発です。

さて、少し登って本八合目。
ここで他のルートと合流し、大渋滞が始まります。

渋滞に巻き込まれ始めると、バックパックを降ろすスペースさえ十分でなくなります。
後からゴソゴソしなくて済むよう、少し暑いと感じるくらい着込んでいきましょう。





渋滞で満足に進めないのですが、いよいよ空気も薄く牛歩の如く進むくらいで丁度でした。
やはり、途中で下山される方も少なからずおりました。
上に行くほど、下山もまた辛いものになるので、判断は早め早めです。

所々に誘導員の方が立って「深呼吸してくださーい」などと声を上げておられます。
「息苦しいでしょうけど、立ち止まらないで下さーい。息苦しいだけなら高山病じゃないですよー、みんな一緒でーす」
コミケのスタッフってコンナなのかな?フフフ……と、気を紛らわせます。

もう少し……もう少し……、と2時間ほど。
心なしか、列の速度が上がってきたと感じた頃。
「頂上までもうすこしでーす」、と誘導員さんの声。

ついに、頂上に到着!


頂上入り口には鳥居が立っているのですが、それをみると登るペースが上がります。
ですので頂上付近になると、列が流れ始めるようです。

少し明るくなってから撮った頂上入り口。



頂上はやはり、大変なにぎわい。
登頂時刻は4:00丁度くらい。
日の出が5:00頃なので、一時間ほど待機です。
おみやげ屋や休憩所などがあるので、温かいものを頂き暖を取ります。




暫く待つと、徐々に空が白んできました。
8合目を出発した時は、大分空が見えていたのですが、また雲が出てきています。




ついに日の出! かなぁ?
残念ながら、地平線の向こうから!という感じにはなりませんでした。


でも、登頂できてよかった!



さて、明るくなってきたので、お鉢めぐりです。
山頂をぐるっと一周します。

もはや草木の姿はなく、ゴツゴツの岩場です。



火口には雪が見えます。
ぱらつく小雨も、凍って雹になっていました。


地面にも霜が立っています。



絶景かな絶景かな







山頂の中で最も高い場所、つまり日本の最高峰!
記念写真をとる方々で若干混んでいます。


最高峰とはいえ、観測所があるためちょっと出っ張ってるからそうなっただけっぽく。
場所としては地味ですw

トップ・オブ・ザ・ワールド! あえて、ワールド!



一時間程で山頂を一周し、いよいよ下山します!
さらば、日本の頂きよ!

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