富士山登山②一日目 登り:須走ルート

一日目。
比較的混雑が少ないと言われる須走ルートで登ります。
8合目まで登り、山荘で一泊。翌日深夜から山頂を目指します。

始発で地元駅を出発し、高速バスに乗り換えて御殿場駅へ。

御殿場駅前から出ている登山バスで須走五合目へ向かいます。

御殿場駅はあいにくの雨模様。ポツポツ程度なので大丈夫かな……
続々と登山者が訪れ、列をなします。


登山バスは世界遺産仕様。


手元の時計だと、御殿場駅の標高は435m。



ここから一時間ほどバスに揺られ、ずんずん登っていきます。
登山口の標高を調べていなかったのですが、みるみる標高が上がって行くのにびっくり。




5合目登山口

朝5:00に出発し、9:30頃に須走登山口に到着。
手元の標高は1900mほど。実際には2000mのようです。
雲取山で山男氏に聞いた話によると、この手の高度表示は目安程度、だとか。






上に登ればかわるかな―、と思ったのですが相変わらずの曇天です。
ちょうど下山してきた方々とすれ違いながら、最後の準備をします。



登山口につくと、おみやげ屋?の方から温かいお茶を頂きました。
これからこの中を登ると思うと、ありがたい!
朝食が朝5時だったので、持参したおにぎりを一つお腹に入れます。



クワガター


書籍等で「富士山は寒いんだぞ」「濡れるとろくな事にならんぞ」、と脅されて育ったため、もそもそとウェアを着込みます。

富士山の登山料を納めて、登山届を出したら出発。
登山料を納めると、保全協力者証である北斎画が描かれたバッチと、ガイドブックの小冊子をくれます。
山では只、歩いて登ることさえ大変。その中で保全をされている方の尽力に感謝し、登山料は納めていきたいですね。

レッツゴウ! 10時頃出発。15時には8合目の山荘に到着の予定です。
時間はたっぷりあるので、高山病予防を兼ねてゆっくり登ることにします。



流石標高2000mスタート。
登り始めて30分もすると、すぐ高木がなくなります。


富士山の森林限界が2500m辺りからだそうなので、その入口ですね。

五合目辺りだとまだ地上の熱が残っているので、歩き始めると天気の割に意外に暑い。
登山口で着込んだウェアの類は、登り始めてすぐにしまい直しましたw

雨がぱらついていますが、まだ半袖でもいけるくらいです。
振り返ると湖(山中湖?)が見えます。


登り始めてすぐ思うことは、外人さんが多いこと。
半分以上なんじゃないか? ってくらい多いです。

頂上は、まだ遥か遠く霞んでいます。
自衛隊の演習場からなのか、時折砲撃音?が響いてきます。



6合目
一時間ほど登ると、6合目です。標高は2500mほど。

雲取山に比べると、流石登山者の数が多いだけあって頻繁に休憩所があります。
御殿場ルートのみ少ないそう。
富士山には、六合目だと「本六合目」と「新六合目」と合ごとに二箇所のポイントが有り、それぞれに休憩所があるようです。
一時間以上お目にかからないポイントはほとんどなく、「ここから1時間半山小屋なし」の看板が出ていたくらいです。

飲み物などは割高ですが荷物を少なくしたいので、常時500ml程度をもって必要になったら買い求める事にします。一本400円くらいです。


見ての通り、外人さんの方が多いくらいでした。
頂上に向かうに連れて引き返す人が多いのか、日本人の比率が多くなってきます。
装備などの準備の面もあるのでしょうが、日本人にとって富士山は特別な山ですから気合で登る人が多いのでしょうか。


6合目を超えた辺りで森林限界を越え、樹木が姿を消します。


富士山は独立峰ということもあり、登山道からダイレクトに下の町々を見下ろすことが出来ます。
雲は多かったのですが、大変気持ちのよい風景です。


下草も姿を消し始めゴツゴツとした岩道が現れてきます。
今回天気があまり良くなかったのですが、山肌を立ち上ってくる霧や、荒々しい雲の形もみれ、これはこれで風情がありました。



7合目
6合目からさらに一時間ほど登り、登り始めて2時間半ほど。
7合目に到着です。標高はついに3000mを越えました。


本日の目的である8合目まであと少し。
お昼ごはんにして、エネルギーを補充します。

持参したおにぎりと、休憩所で豚汁を買い求めます。


この辺りで少し雨脚が強くなり、冷気を感じた頃だったので温かいもののありがたいこと!
大体どの休憩所でも、うどん・味噌汁類・コーヒーなどの温かいものを頂くことが出来ます。




この辺りまで来ると、草木の姿がめっきり少なくなります。



8合目
さらに一時間ほど登り、ついに本日の目的地!
8合目の山荘、江戸屋(下江戸)にたどり着きました。標高は3200m。




ここから、ご来光登山へ向かう人が多いのでしょう。賑わっておりました。

気温はさすがに低く、7合目の小雨は小粒の雹に変わっています。



到着時刻は14:30前。
出発の10時から、4時間半の行程でした。
15時着予定でしたので、およそ予定通りです。
高山病予防でゆっくり登って来たのもあり、体力的には大分余力を残しての到着になりました。

ここで一泊し、日付が変わった深夜2:00頃に山頂へ向かいます。



寒いですし明日もあるので乾杯はビールでなく、ホットコーヒーで。

心配した高山病は、少し頭痛がするくらいで大丈夫そう。
横になりたい気もしましたが、眠ると呼吸が浅くなりよろしくないそうです。
軽いストレッチや外で深呼吸などして、明日に向けて体調を整えます。

山荘内は15度程度?
エアコンが効いているわけではないので、初めは結構寒く感じます。


登山アニメでまさに今、富士山に登る話をやっている「ヤマノススメ」。



17:00頃に夕飯を食べたら、早めに就寝。
日が昇ってから山頂へ向かう方や体調を崩して山荘に残る方もいるので、深夜に音を立てないよう就寝前に出来るだけの準備を済ませておきます。

起きた時は真っ暗で灯りをつけることも出来ません。寝所回りに小物を残したまま寝てしまうと忘れ物の元です。
バックパックのみ持って寝所を出れるようにしておきましょう。
ウェアは上から羽織るもの以外は、着たまま寝ます。

ご来光登山に向かう場合は、眠れる静かな時間が消灯からの数時間しかないので、前日しっかり睡眠をとっておく事が大事です。


では、zzz......
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